

ほぼ実話!怖い 家出少女
家出少女とは?
家出をした女性、あるいは家出をしたい女性が、その状況をSNSなどで投稿するときに使われる言葉。悪意ある大人が繋がろうとしてくるケースもある。
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CASE1
親切な人だと思っていたのに…
D子さん(15歳)の場合ささいなことで親とケンカして、家に帰りづらくて…。
SNSで「家出したいな」ってつぶやいたら、社⻑をしてるって⼈からすぐにDMがきて。相談してたら「しばらくうちにいなよ」、「迎えに行くよ」って話になって、流されちゃって、その人の家に⾏きました。
親から離れることもできたし、⾷事とかも⽤意してくれて、おこづかいもくれた。だけど、だんだん相⼿が恋愛感情を持ってしまって、色々なことを求めるようになってきて…。親とうまくいかないこと、本当にあるよね…。
でも、SNSで出会った人の家に行くのはちょっと待って。
青少年を家に泊めることは、お互いの合意があっても大人側が法律違反に問われる場合が多いの。
SNS上だけで相談に乗ることもできるのに、わざわざ家に泊めようとする大人は、本当にあなたを助けたいと思っていたとしても、それとは別に、何か欲望を持っているかもしれないよ。 -
CASE2
家には他にも家出少⼥が…
E美さん(16歳)の場合⺟⼦家庭で、叔父も⼀緒に住んでいました。叔父はお酒を飲むと暴力的になって。そんな家にいるのが嫌でした…。
SNSを見ていたら「家出したい子の相談に乗るよ」って人がいて、愚痴のつもりで連絡したんだけど、すごく優しく話してくれて、空いている部屋があるから少しの間なら泊めてくれるって。
だけど、実際に家に行くと急に態度が変わって。
部屋には同年代の家出した子たちがいて、私もそこにいるように命令され、言うことを聞かないと怒鳴られたり、暴力を振るわれました。匿名で話せるSNSだからこそ、本音が言えるってこと、あるよね。
でも、SNSに家出希望を書き込むと、犯罪者のターゲットになりやすくなってしまうの。
都内には、公的機関や民間団体が運営する相談支援の窓口がたくさんあるんだよ。
例えば、支援機関の検索サイト「若ぽた+」に登録されている相談窓口だけでも、200件以上。
支援機関は、それぞれ特徴があって、あなたに合う相談窓口も必ずあるはず。
あなたを本当に心配する人なら、会ったり家に泊めるのではなく、色々な相談窓口を教えてくれるはずだよね。 -
CASE3
仕事も紹介すると言われて…
I子さん(16歳)の場合親とうまくいってなくて家を飛び出して、「家出した。お金ない」ってSNSでつぶやいたら、知らない人からDMがきました。
「うちに泊めてあげるよ」「仕事もあるから安心して」って、すごく親切そうで…。不安もあったけど、行くところもないし、ちょっとだけなら…って思ってその人の家に行きました。
でもその後、毎日のようにホテルに連れていかれて、知らない男の人と会わされて。イヤだったけど、「帰る場所はないし、我慢すればお金がもらえる…」って、自分に言い聞かせてた。「泊めてあげるよ」「仕事あるよ」っていうDMは、困ってるときはすごく“助け”に思えるかもしれない。でも、それはほんとの優しさかよく考えてみてね。
「泊めてあげる」、「お金が稼げる」って言ってくる大人は、実際は、裏で売春させるために女の子を集めているグループかもしれないよ。
最初は相手が“1人の優しい大人”に見えても、その先には、自由もお金も奪う悪い大人たちのネットワークにつながっていることもある。「今だけ我慢すればお金がもらえる」って思い込まされて、逃げたくても逃げられなくなった子も、実際にいる。
だから、DMのやりとりの先に何が待っているか、想像して立ち止まってほしいな。
ここに書かれている事例は、都内の複数の支援団体が実際に受けた相談事例などを集めて、個人が特定できないように加工したものです。